2014年7月9日水曜日

2014-07-09

故シェワルナゼ元外相が後押ししたソ連崩壊は、ソ連民主主義への歴史的改革ではないか。

2014/7/9付

 英国では多くのことが駄目だが、していいことはしていい。フランスでは多くのことはしていいが、駄目なものは駄目。米国では駄目なことすらしていいが、ソ連では、していいことすら駄目である――。「民主主義の原則」という名の旧ソ連時代の小話なのだそうだ。

▼していいことすら駄目。その最たるものは体制の批判だろう。なのに「わが国が、ソ連を手本にするよう東欧諸国に奨励した時代もありました。その結果はうまくいったとは言い難いものでした」と語って、東欧を傀儡(かいらい)国家の集まりに貶(おとし)めてきたソ連のやり方を否定したのが、7日死去したシェワルナゼ元ソ連外相だった。

▼1989年5月10日。ベルリンの壁が壊される半年前の米ソ外相会談での発言を、ベーカー元米国務長官は「初めて聞く高官の東欧政策批判」への驚きとともに回顧録に書き残した。シェワルナゼ氏が担ったペレストロイカ(改革)が91年末のソ連崩壊にまで突き進んだのは、ときに人知を超える歴史の疾走というべきか。

▼一方、シェワルナゼ氏の著書には「(自分の)外交政策に非があったというなら、国民がみずからの目でよその国の豊かさ、人間らしさを確かめる機会を得た、という点かもしれない」とあった。回想だからきれいごともある。それでも、皮肉にこもる「していいことは駄目ではないのだ」という信念は、あやまたず伝わる。
英国では多くのことが駄目だが、していいことはしていい。フランスでは多くのことはしていいが、駄目なものは駄目。米国では駄目  :日本経済新聞











[因]
故シェワルナゼ元ソ連外相が担ったペレストロイカ

[果]
皮肉にこもる「していいことは駄目ではない」という信念はあやまたず伝わる。

<編集過程>
故シェワルナゼ元ソ連外相が担ったペレストロイカ、皮肉にこもる「していいことは駄目ではない」という信念はあやまたず伝わる。
故シェワルナゼ元ソ連外相が後押ししたソ連崩壊、皮肉にこもる「していいことは駄目ではない」という信念はあやまたず伝わる。
故シェワルナゼ元ソ連外相が遂げたソ連崩壊等の回想は、民主主義をへの歴史的改革か。
故シェワルナゼ元ソ連外相が遂げたソ連崩壊等の回想は、民主主義をへの歴史的改革ではないか。
故シェワルナゼ元外相が遂げたソ連崩壊は、ソ連の民主主義への歴史的改革ではないか。
故シェワルナゼ元外相が後押ししたソ連崩壊は、ソ連民主主義への歴史的改革ではないか。

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