2014年7月11日金曜日

2014-07-11

情報管理を怠り人の一生に関わる顧客情報を漏洩したベネッセが、信用を失うのは当然だ。

2014/7/11付

 大学に電話した。記事を書くのに、某先生の肩書を確かめるためである。もちろん名乗ったうえだが、事務当局との話はこんな具合だった。「○×先生が在籍してらしたらご身分を教えてもらえますか」「お答えできません」「どうして」「個人情報にあたりますので」

▼大学教授の肩書がいったい個人情報にあたるのか、と気色ばんではいけない。そう自戒はしても、窮屈になる社会に疑問は感じた。が、こちらは正真正銘の個人情報である。ベネッセホールディングスが、通信教育などの顧客情報760万件が社外に漏れたと発表した。漏洩は最悪2070万件に上る可能性があるという。

▼通信教育、英語教室、子ども向けイベント。あらゆる手段で集めた個人情報は「宝の山」と称されるそうだ。子どもの生年月日を知れば、いつ、何を売り込めるか一目瞭然。教材だけではない。大人になってからも就職、結婚から果てはお墓の世話まで、言葉は悪いが、人に一生食らいついてまわることも可能なのである。

▼だからこその事件であり、憎むはまず情報を盗んだ犯人だが、ベネッセの管理に抜かりはなかったのかどうか。「常用字解」(白川静著)によれば、「漏」には「うしなう」の意味もある。秘密が漏れ信用を失う。これが情報管理をしくじった企業の避けられぬ道だろう。宝の山を扱って窮屈すぎるということなどはない。
大学に電話した。記事を書くのに、某先生の肩書を確かめるためである。もちろん名乗ったうえだが、事務当局との話はこんな具合だ  :日本経済新聞











[因]
ベネッセの顧客情報漏洩。

[果]
ヒミツが漏れ信用を失うこれが情報管理をしくじった企業の避けられない道だ。

<編集過程>
ベネッセの顧客情報漏洩。ヒミツが漏れ信用を失うこれが情報管理をしくじった企業の避けられない道だ。
ベネッセの顧客情報漏洩により信用を失うこれが情報管理をしくじった企業の避けられない道だ。
ベネッセの顧客情報漏洩により信用を失うこれが情報管理をしくじった企業の避けられない道だ。
情報管理を怠り顧客情報漏洩したベネッセが、信用を失うのは当然だ。
情報管理を怠り人の一生に関わる顧客情報を漏洩したベネッセが、信用を失うのは当然だ。

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