2014年8月9日土曜日

2014-08-09

ネットの豊富な情報を活用し、いい旅を通じた人生を豊かにする刺激を受けてほしい。

2014/8/9付

 「若者よ、旅に出よ」と、思想家の東浩紀さんが近著「弱いつながり」で呼びかけている。同時に、その旅を充実させるために2つ助言をしている。いつも通り携帯端末を持ち歩き、ネット情報をフル活用せよ。同時に、フェイスブックなどでの発信は一切やめよ、と。

▼なぜか。ネットには豊富な情報がある。しかし普段は自分の関心事ばかり調べている人が多いはず。旅先で初めて耳にする知識や地名をすぐ検索することで、縁のなかった分野について知る。それが旅の効用だ。ここで友達向けの報告や投稿に力を入れてしまうと、未知の面白さを見過ごす。もったいないと東さんは言う。

▼検索、ショッピング、投稿・交流のためのサイトなど、ネットを舞台にしたサービスが急速に発達した。使う人の好みや関心に合わせて情報を一覧表示する。本も薦めてくれる。意見の合う有名人とその賛同者の発言だけを日々読み続けることも、今では簡単にできる。あまりの便利さを、ふと恐ろしく感じることがある。

▼デジタル機器は世界を広げるか、逆に狭めるか。すべては使う人次第だろう。ネットをより上手に使いこなすためにこそ、海外や東北の被災地などに実際に足を運び、風景や人、物に出会おうと東さんは語る。夏も盛り。休暇中の学生や若手社会人も多かろう。いい旅を通じ、人生を豊かにするような刺激を受けてほしい。
「若者よ、旅に出よ」と、思想家の東浩紀さんが近著「弱いつながり」で呼びかけている。同時に、その旅を充実させるために2つ助  :日本経済新聞











[因]
使い方次第で世界を広げることも狭めることもできるネット

[果]
いい旅を通じ、人生を豊かにするような刺激を受けてほしい。

<編集過程>
使い方次第で世界を広げることも狭めることもできるネットいい旅を通じ、人生を豊かにするような刺激を受けてほしい
ネットの豊富な情報を活用し、いい旅を通じた人生を豊かにする刺激を受けてほしい。

0 件のコメント:

コメントを投稿