2014年8月31日日曜日

2014-08-31

認知症の母を映した関口氏の映画から、観客は自らの未来の希望や手がかりを得ている。

2014/8/31付

 認知症の母親と暮らし、介護しながらその姿を映像に記録し続けている娘さんがいる。関口祐加さんという。たまった記録を映画にし「毎日がアルツハイマー」との題で2年前に発表。その続編が現在、都内などで公開され、上映期間を延長するヒット作になっている。

▼第1弾の作品に対し「年老いた認知症の母親をさらけ出すとは、という批判もいっぱいあった」と雑誌「シネマ・ジャーナル」で語っている。しかし老いも認知症も、関口さんは恥と思っていない。実際、画面の中の母親はユーモアにあふれる魅力的な人間に映る。お母さんのその後を気にする声も続編制作を後押しした。

▼昔は違った。まじめな母と闊達な娘はしばしば衝突。認知症で喜怒哀楽をはっきり出すようになり、娘とも自由にものを言いあえる関係になった。物忘れなどのいら立ちも、病状が進んでもう感じない。認知症が進行して母の世界は逆に広がった、と関口さん。「最終章に向かっていく母をしっかり撮り続ける」つもりだ。

▼団塊の世代があと数年で70代になる。認知症患者も急増すると予想されている。関口さんの作品も客席に中高年が目立つ。自分はどうなるのか。家族や専門家には何ができるのか……。「忘れるのは幸せ」と語り、イケメン介護士にときめき、娘と笑いあう。そんな母親の姿に、希望や手がかりを得ているのかもしれない。
認知症の母親と暮らし、介護しながらその姿を映像に記録し続けている娘さんがいる。関口祐加さんという。たまった記録を映画にし  :日本経済新聞











[因]
母の認知症介護を映像に記録

[果]
母の姿に希望や手がかりを得ているのかもしれない。

<編集過程>
認知症の母をさらけ出した映画から、自らの未来の希望や手がかりを得ているのかもしれない。
認知症の母をさらけ出した関口氏の映画から、自らの未来の希望や手がかりを得ている。
認知症の母をさらけ出した関口氏の映画から、観客は自らの未来の希望や手がかりを得ている。
認知症の母を映した関口氏の映画から、観客は自らの未来の希望や手がかりを得ている。

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