人工光合成の実用化は難航しており光合成を終えた落ち葉を見ると自然の奥深さを感じる。
2014/11/23付
海藻や植物プランクトンなどを称して藻類という。そのレベルに人間がやっと追いついたというニュースに、あらためて自然の知恵の深さを知った。太陽光と水と二酸化炭素(CO2)を使って糖などのエネルギーを生み出す光合成の新技術を、東芝が開発したという。
▼この人工光合成によって光のエネルギーを燃料エネルギーに変える効率が世界最高の1.5%で、藻類に匹敵するそうだ。これまではパナソニックの0.3%が最高だったというから大きな一歩である。これを10%にまで高め、2020年には実用化を目指すという。植物が当たり前に営む光合成をまねる長い道程である。
▼4年前にノーベル化学賞を受けた根岸英一さんが、人工光合成は化学者の最優先テーマだと繰り返していたのを思い出す。無尽蔵の太陽光と温暖化の悪役CO2が元手なのだ。資源不足も環境悪化も解決できる。難しくても植物はもうやっている。ノーベル賞も2つや3つはとれる。若者を鼓舞する根岸さんは軒高だった。
▼きのうが二十四節気の小雪。北からはすでに白の便りだが、東京では光合成の大役を終えた葉が色づき、舞っている。彼らの営みの効率は生きた環境で大きく変わるから簡単にはいえないらしい。歩道を埋め、大きな袋に詰まってごみ収集所に集まった落ち葉一枚一枚に人がまだ解けぬ謎がひそむ。つくづく自然は奥深い。
海藻や植物プランクトンなどを称して藻類という。そのレベルに人間がやっと追いついたというニュースに、あらためて自然の知恵の :日本経済新聞
[因]
人工光合成
[果]
落ち葉に溶けぬ謎が潜む自然は奥深い
<編集過程>
難航する人工光合成の実用化で、落ち葉に溶けぬ謎が潜む自然は奥深い
難航する人工光合成の実用化で、自然の奥深さを感じる
人工光合成の実用化は難航しており、光合成を終えた落ち葉を見るとあらためて自然の奥深さを感じる
人工光合成の実用化は難航しており、光合成を終えた落ち葉を見ると自然の奥深さを感じる
人工光合成の実用化は難航しており光合成を終えた落ち葉を見ると自然の奥深さを感じる。
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