2014年11月25日火曜日

2014-11-25

突然の解散が悪影響を及ぼすこと無く、北朝鮮との拉致問題交渉が実を結ぶことを祈る。

2014/11/25付

 ヤマイモの葉の付け根にできる球状の芽を零余子(むかご)という。ゆでたり煎ったりして、昔はよく食卓にものぼった。この零余子のコードネームで呼ばれる極秘作戦を、24年前に警視庁が進めていた。狙いは北朝鮮の非合法活動。拉致事件の解明につながるとの期待もあった。

▼いずれ土の中の「イモ」を掘り出せる。そんな思いとは裏腹に、作戦は立ち消えになった。ほどなくして国会議員団が北朝鮮を訪問する。真相は不明だが、当時を知る警察の幹部は「訪朝を前にした捜査は許されなかった。政治に翻弄された」と悔しがった。完全に選挙モードとなった永田町を見て、この話を思い出した。

▼どんな結果が出るとしても、公示、投票、組閣と、政治の空白は年末まで続く。「政治が解決する」「最優先の課題だ」と力説してきた拉致交渉への影響が気にかかる。ようやく再調査に重い腰を上げた北朝鮮は、その後も、のらりくらりといった印象である。突然の解散が、さらに時間稼ぎをする口実を与えはしないか。

▼新潟市内で、当時中学1年生だった横田めぐみさんが拉致されたのは、37年前の11月のことだ。下校途中の、家までわずかという場所である。連れ去られた現場に立てば、日本海から冷たい風が吹いてくる。この海の向こうに、助けを待つ人たちがきっといるはずだ。今度こそ交渉が進展して、大きな実を結ぶことを祈る。
ヤマイモの葉の付け根にできる球状の芽を零余子(むかご)という。ゆでたり煎ったりして、昔はよく食卓にものぼった。この零余子  :日本経済新聞











[因]
突然の解散

[果]
北朝鮮との拉致問題が今度こそ交渉が進展して、大きな実を結ぶことを祈る。

<編集過程>
突然の解散で北朝鮮との拉致問題交渉が進展し大きな実を結ぶことを祈る。
突然の解散が悪影響を及ぼすこと無く、北朝鮮との拉致問題交渉が進展し大きな実を結ぶことを祈る。
突然の解散が悪影響を及ぼすこと無く、北朝鮮との拉致問題交渉が進展し実を結ぶことを祈る。
突然の解散が悪影響を及ぼすこと無く、北朝鮮との拉致問題交渉が実を結ぶことを祈る。

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