2014年5月9日金曜日

2014-05-09

小保方さんのSTAP細胞はあるという発言に証拠はなく、証明するのが科学者の責任だろう。

2014/5/9付

 口の中にこっそりパン1切れとわずかなワインを含むと、少年は家に飛んで帰った。教会で聞いたように、このパンがキリストの肉となりワインは血となるものなのか。ふだん食卓に並ぶものと何が違うのだろう。そう思って父にもらった愛用の顕微鏡にかじりついた。

▼残念ながらパンが肉になる証拠は見つからなかったが、現在のウクライナ出身の理論物理学者ジョージ・ガモフはのちに、「この実験が私を科学者にした」と振り返っている。胸ときめく科学の楽しさを思うとき、よく頭に浮かぶ逸話である。STAP細胞をめぐるゴタゴタに、そんなときめきはもう微塵(みじん)も感じられない。

▼小保方晴子さんの不服申し立てを受けた理化学研究所が、やはり論文に改竄(かいざん)、捏造(ねつぞう)があったと結論づけ論文も撤回するよう勧告した。追って処分の沙汰もあるという。研究を不正と断じれば当事者を処分するのは組織なら当然だが、むろん小保方さんの側は納得していない。双方の争いは今後何幕にもわたることになろう。

▼一方「STAP細胞はあります」「200回以上作製に成功しています」という小保方さんの言葉は、人の耳にだけ残って今も宙に浮いている。科学者の公の発言なのに奇妙なことだ。「ある」というなら何をおいても証明するのが彼女の側の責任だろう。素人だから言うが、これではパンが肉になる話と区別がつかない。
口の中にこっそりパン1切れとわずかなワインを含むと、少年は家に飛んで帰った。教会で聞いたように、このパンがキリストの肉と  :日本経済新聞











[因]
小保方さん発言は人の耳にだけ残って今も中に浮いている

[果]
何をおいても証明するのが彼女の側の責任だろう。

<編集過程>
小保方さんのSTAP細胞はあるという発言は証拠がなく、パンが肉になるという話と大差ない。
小保方さんのSTAP細胞はあるという発言には証拠がなく、パンが肉になる話と大差ない。
小保方さんのSTAP細胞はあるという発言には証拠がなく、証明するのが科学者としての責任だろう。。
小保方さんのSTAP細胞はあるという発言に証拠はなく、証明するのが科学者の責任だろう。

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