2014年5月10日土曜日

2014-05-10

企業は公共の利益のために、直感的に未来への投資へ踏み出す活動をすることが大事だ。

2014/5/10付

 渋沢栄一が設立した数ある会社の中で、先行きが心配でならなかったのが1890年開業の帝国ホテルだ。景気の波に翻弄され、業績は低調。そこで彼は開業後20年がたとうとしていたころ、巻き返しに動く。東京・北区の渋沢史料館で開催中の企画展が紹介している。

▼ひとつは有能な支配人のスカウトだった。海外の上流階層と交流が深く、後に経営を立て直す美術商の林愛作を広い人脈を使って獲得。新館建設の長丁場の用地交渉にも尽力した。それがホテルの顔となった、芸術性の高い「ライト館」につながる。会社の成長のため人と設備の両面で手を打った。実業人の意地をみせた。

▼渋沢は「論語と算盤(そろばん)」で、「能(よ)く集め能く散ぜよ」と書いた。世の中から集めたお金を、企業の活動が活発になって社会に元気が出てくるように使えという意味だ。トヨタ自動車の豊田章男社長は決算発表で、「将来の成長に向けた種まきを積極的に進める」と語った。未来への投資に企業はどれだけ踏み出せるだろうか。

▼「論語と算盤」は道徳心のない経済活動を批判し、企業は公共の利益のために活動すべきものと説く。ただ冒頭に、「大なる欲望をもって利殖(利益)を図ることに充分でないものは、決して(前に)進むものではない」というくだりもある。「アニマルスピリット」が企業活動には大事なのだと言っているようにみえる。
渋沢栄一が設立した数ある会社の中で、先行きが心配でならなかったのが1890年開業の帝国ホテルだ。景気の波に翻弄され、業績  :日本経済新聞











[因]
世の中から集めたお金を社会にが元気になることに使うため

[果]
アニマルスピリットが企業活動には大事だ。

<編集過程>
世の中から集めたお金を社会にが元気になることに使うため、アニマルスピリットが企業活動には大事だ。
企業は公共の利益のために活動すべきであり、未来への投資に踏み込むことが大事。
企業は公共の利益のために活動すべきであり、直感的に未来への投資へ踏み込むことが大事。
企業は公共の利益のために、直感的に未来への投資へ踏み出す活動をすることが大事だ。

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