2014年9月10日水曜日

2014-09-10

錦織選手を全米オープン決勝まで導いたチャン氏は、自らの功績を選手に語らないだろう。

2014/9/10付

 48時間一度も「あのころは」って言わなかったら、好きな店でディナーをおごってもいいよ――。選手にそうクギを刺されたという話を、テニスコーチのブラッド・ギルバート氏が書いている。現役としても一流だった彼は、思い出を口にせずにはいられなかったのだ。

▼テニスのトッププロは個別に専属コーチを雇っている。だからコーチにおごったりもするのだが、先輩風に鼻白みながらも勝つためには経験も教わりたい。そんな選手の心情にこたえるコーチも容易ではない。その仕事には世界の頂点に立ったことのあるかつての名選手がつく、というのがいまのテニス界の流れだという。

▼全米オープンの決勝を戦った錦織圭選手のコーチも、四大大会の1つの全仏オープンを25年前、17歳で制したマイケル・チャン氏である。その大会では、素人のような緩いサーブを打ったり常識外れの位置で構えたりして格上の相手を挑発し、「そうまでして勝ちたいのか」と騒がれたことも古いファンならご記憶だろう。

▼錦織選手は頂点には一歩届かなかったが、勝つための方策をたたき込まれたこと、コーチを信頼していることは映像からも伝わってきた。ギルバート氏は反省し、ホテルのドアの内側に「『あのころは』と言わないこと!」と紙を貼ったそうだ。チャン氏は「あのころは」を連発したりしまい、とこれは勝手な想像である。
48時間一度も「あのころは」って言わなかったら、好きな店でディナーをおごってもいいよ――。選手にそうクギを刺されたという  :日本経済新聞











[因]
錦織選手に勝つすべを叩きこんだマイケル・チャン氏

[果]
チャン氏は思い出を口にすることはないだろう。

<編集過程>
錦織選手に勝つすべを叩きこんだマイケル・チャン氏は、チャン氏は思い出を口にすることはないだろう。
全米オープン決勝を戦った錦織選手に勝つすべを叩きこんだマイケル・チャン氏は、チャン氏は思い出を口にすることはないだろう。
全米オープン決勝を戦った錦織選手のコーチマイケル・チャン氏は、自らの思い出を口にすることはないだろう。
錦織選手を全米オープン決勝まで導いたチャン氏は、自らの功績を語ったりしないだろう。
錦織選手を全米オープン決勝まで導いたチャン氏は、自らの功績を選手に自慢しないだろう。
錦織選手を全米オープン決勝まで導いたチャン氏は、自らの功績を選手に語らないだろう。

0 件のコメント:

コメントを投稿