2014年9月26日金曜日

2014-09-26

日本企業は環境変化の激しさへの対応が不十分なので、状況に応じた不断の改革が必要だ。

2014/9/26付

 米国の詩人サミュエル・ウルマンの「青春」は多くの経営者をひきつけてきた。「青春とは人生のある期間ではなく、心の持ちかたを言う……年を重ねただけで人は老いない……」(作山宗久訳)。彼の住んだ家を記念館にする際は東洋紡の宇野収氏らが寄付を募った。

▼詩の原文を自分流に意訳して、座右の銘にしていたのがパナソニックを創業した松下幸之助氏だ。「日に新たな活動を続ける限り、青春は永遠にその人のものである」。「日に新た」とはその時々の状況をみて、ふさわしい手を打つこと。独立採算で責任意識を持たせる事業部制は組織を老いさせない工夫だったのだろう。

▼このところの米欧企業の事業再編も、会社の若さを保とうとしているからに違いない。米ゼネラル・エレクトリック(GE)に続いて独シーメンスも家電事業の売却を決めた。ともに成長性の高いエネルギーやインフラ分野に集中する。過去への郷愁を捨て、長い歴史を持つ事業部門からも撤退する思い切りの良さがある。

▼日本企業も経営改革が進んできたが、消費の変化に十分対応できていないダイエーなどの例もある。好調組も環境変化の激しさを考えれば不断の改革が必要だ。ウルマンによれば、青春とは「臆病さを退ける勇気、安きにつく気持を振り捨てる冒険心」も意味する。読み直すと改めて啓発されるところがあるかもしれない。
米国の詩人サミュエル・ウルマンの「青春」は多くの経営者をひきつけてきた。「青春とは人生のある期間ではなく、心の持ちかたを  :日本経済新聞











[因]
日本企業も消費の変化に十分対応できていないので

[果]
好調組も環境変化の激しさを考えれば不断の改革が必要だ。

<編集過程>
日本企業も消費の変化に十分対応できていない例もあるので、好調組も環境変化の激しさを考えれば不断の改革が必要だ。
日本企業も環境変化の激しさに十分対応できていないので、状況に応じた不断の改革が必要だ。
日本企業は環境変化の激しさへの対応が不十分なので、状況に応じた不断の改革が必要だ。

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