2014年9月19日金曜日

2014-09-19

養殖量制限でなく自然界に返す量を増やし、ニホンウナギを次の世代に残したい。

2014/9/19付

 少々まやかしの匂いがする。日本、中国、台湾、韓国がニホンウナギを保護するため、養殖に使う稚魚シラスウナギの量を来年はことしより2割減らすことで合意したというニュースに、そんな感想を持った。身辺とみに騒がしいわがニホンウナギの将来が心配である。

▼ことしのシラスは5年ぶりの豊漁だった。日本では去年の3倍も捕れた。だから、養殖に使う量を来年2割減らしたところで何のルールもなかった去年よりずっと多い。来年どれくらい捕れるかはだれにも分からないのだが、目いっぱい捕って規制の上限に達しない、つまりは合意に意味がなくなる可能性も高いのである。

▼親に卵を産ませるところから始まるのとは違い、ウナギの養殖はシラスを自然界から取り上げて始まる。グアム近くの太平洋で生まれた卵は少しずつ成長しながら何千キロも離れた日本、中国などの沿岸にたどり着く。そのシラスのうち人が頂戴すると養殖に回り、捕まらなければ自然界に生きて次の世代を育むことになる。

▼かつて江戸の通人は、同じ天然ものでも何月はお台場で捕れたの、何月は江戸川の落ちウナギに限る、などとありがたがったそうだ。その酔狂は望むべくもないが、いまはがまんしてでも次の世代にかば焼きの香りと味ぐらいは伝えたい。相手は絶滅危惧種のレッテルつきだ。もう少し自然界の取り分を増やした方がいい。
少々まやかしの匂いがする。日本、中国、台湾、韓国がニホンウナギを保護するため、養殖に使う稚魚シラスウナギの量を来年はこと  :日本経済新聞











[因]
養殖に使う量を2割減

[果]
自然界に返す量を増やして次の世代にも残したい。

<編集過程>
ニホンウナギの養殖に使う量を規制するのではなく、自然界に返す量を増やして次の世代にも残したい。
ニホンウナギの養殖に使う量を規制するのではなく、自然界に返す量を増やして次の世代にも残したい。
意味のない養殖量制限ではなく、自然界に返す量を増やしてニホンウナギを次の世代に残したい。
養殖量制限でなく自然界に返す量を増やし、ニホンウナギを次の世代に残したい。

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