2014年6月4日水曜日

2014-06-04

経団連の榊原新会長は、共通点の多い前任石坂氏同様に、困難を克服できると期待したい。

2014/6/4付

 猫がさっと暖炉から熱い焼栗をかき出す。すると言葉巧みにおだてていた猿が片端から食べる。あえて危険に飛び込む例え「火中の栗を拾う」。基になった仏詩人ラ・フォンテーヌの寓話(ぐうわ)の一節だ。経済人石坂泰三は転機のたび、火に手を突っ込む決断をした人だった。

▼終戦後、東芝の社長になる。第一生命の社長を長く務め、業界2位にした実績があったが、周囲は止めた。東芝は泥沼の労働争議に揺れ、倒産寸前、だれも引き受けなかったからだ。腹心などつれず、単身乗り込むと、組合と正面からぶつかって争議を収拾した。大量の人員整理に踏み切ったこともあり、再建に成功する。

▼69歳で経団連会長に就任する。引退を望んだが、やむなく引き受ける。その心境を「三分の侠気(きょうき)のしからしむるところ」と答えた。が、就任するや、財界をぐいぐい引っ張る。各論反対に動きがちな業界を総論で束ねる。自由経済に反する政府の動きにも断固かみついた。その剛腕から「財界総理」と呼ばれるようになる。

▼3日就任した榊原定征新会長も栗を拾う心境かもしれない。なにしろ、経団連は政権とはぎくしゃく続き、産業界をまとめる力も低下、存在感が薄い。不要論さえ聞こえてくる。だが、石坂とほぼ同じ年で就任した新会長は経営手腕の手堅さも共通する。寓話で猫が負ったような火傷の心配も杞憂(きゆう)にすぎないと期待しよう。
猫がさっと暖炉から熱い焼栗をかき出す。すると言葉巧みにおだてていた猿が片端から食べる。あえて危険に飛び込む例え「火中の栗  :日本経済新聞











[因]
経団連榊原新会長の就任

[果]
心配ないと期待しよう。

<編集過程>
経団連の新会長榊原は、前任の石坂氏と共通する経営手腕の手堅さがあるので、心配ないと期待しよう。
経団連の新会長榊原は、前任石坂氏同様に経営手腕の手堅さがあるので、心配ないと期待しよう。
経団連の新会長榊原は、前任石坂氏同様に経営手腕の手堅さがあるので、期待しよう。
経団連の新会長榊原は、前任石坂氏同様に経営手腕の手堅さがあるので、期待したい。
経団連の榊原新会長は、前任石坂氏同様に経営手腕の手堅さがあるので、期待したい。
経団連の榊原新会長は、共通点の多い前任石坂氏同様に、経営手腕の手堅さがあるので、期待したい。
経団連の榊原新会長は、共通点の多い前任石坂氏同様に、困難を克服できると期待したい。
経団連の榊原新会長は、共通点の多い前任石坂氏同様に、困難を克服できると期待したい。


0 件のコメント:

コメントを投稿