2014年6月6日金曜日

2014-06-06

諫早湾干拓で対立する農・漁業者とその関係をほぐす政府が譲歩し解決できる案はないか。

2014/6/6付

 「憚(はばか)りだねえ」。売れっ子芸者が自分にぞっこんの男に酌をさせ、お愛想まじりにしなをつくる場面を先日、歌舞伎で目にした。この憚り、いまは聞かないので辞書を引くと「憚りさま」を縮めたもので、世話になったとき使うちょっとした挨拶代わりの言葉とあった。

▼それに比べ、時代劇や落語で耳にする「憚りながらお奉行さま」の憚りは、恐縮しつつ物申す際の枕詞(まくらことば)だから分かりやすい。小欄など毎々「憚りながら」なのだが、さはさりとて、憚りながらとんと解せない話がここにもあった。長崎県の諫早湾干拓をめぐる政府の煮え切らぬ姿勢と、二つの裁判所の相反する判断である。

▼国が干拓地を造成するため堤防をつくった。堤防のせいで漁業に被害が出た、と漁業者が訴え、裁判所は「堤防の水門を開き海水を流せ」と国に命じた。それでは農地に被害が出る、と農業者が訴えると、別の裁判所が「開門はならぬ」と命じた。開け。開くな。両方の命令に同時には従えない政府は立ちすくむばかりだ。

▼さらに、開門しなければ国は漁業者に1日49万円払えと一方の裁判所が命じると、もう一方は開門したら農業者に同額払えと反対向きの命令を出した。これでは、裁判所に頼ってラチの明きようがない。漁業者と農業者の間で汗をかき、関係をほぐすのは政府の責任である。憚りながら、三方一両損の妙案は出ないものか。
「憚(はばか)りだねえ」。売れっ子芸者が自分にぞっこんの男に酌をさせ、お愛想まじりにしなをつくる場面を先日、歌舞伎で目に  :日本経済新聞











[因]
長野県の諫早湾干拓をめぐる政府の煮え切らない姿勢と相反する2つの判断

[果]
三方一両損の妙案は出ないものか。

<編集過程>
長野県の諫早湾干拓をめぐる政府の煮え切らない姿勢と相反する2つの判断それぞれが、譲歩し解決できる案はないか。
諫早湾干拓をめぐる政府の煮え切らない姿勢と相反する2つの判断それぞれが、譲歩し解決できる案はないか。
諫早湾干拓をめぐる政府の煮え切らない姿勢と相反する漁業者と農業者それぞれが、譲歩し解決できる案はないか。
諫早湾干拓をめぐり対立する漁業者・農業者と、政府それぞれが、譲歩し解決できる案はないか。
諫早湾干拓をめぐり対立する漁業者・農業者と関係をほぐす役割の政府が、譲歩し解決できる案はないか。
諫早湾干拓をめぐる政府と相反する2つの判断それぞれが、譲歩し解決できる案はないか。
諫早湾干拓をめぐる政府と対立する漁業者・農業者それぞれが、譲歩し解決できる案はないか。
諫早湾干拓を巡る政府と、対立する農・漁業者それぞれが、譲歩し解決できる案はないか。
諫早湾干拓をめぐり対立する農・漁業者と、間を取り持つ政府が、譲歩し解決できる案はないか。
諫早湾干拓をめぐり対立する農・漁業者と間を取り持つ政府が、譲歩し解決できる案はないか。
諫早湾干拓での農・漁業者の対立とその関係をほぐす政府が譲歩し解決できる案はないか。
諫早湾干拓で対立する農・漁業者とその関係をほぐす政府が譲歩し解決できる案はないか。


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