2014年6月16日月曜日

2014-06-16

50年後でも人口1億人目標達成は、明日への希望に満ちた社会で子供を増やす事が有効だ。

2014/6/16付

 50年後でも人口1億人――。政府が今月末にまとめる「骨太の方針」にこんな目標が盛り込まれるという。「1億」という数字にはとても安定感があるのだろう。その昔、昭和16年に閣議決定した人口政策確立要綱にもこうある。「昭和三十五年総人口一億ヲ目標トス」

▼そのために国は「産めよ殖やせよ」の一大キャンペーンを展開した。で、世は出産ラッシュに見舞われたかといえば、当時の出生数は意外にもほとんど伸びていない。若い男性がどんどん出征していくなか、スローガン頼みでは人口増に限界があったのだ。思えばこんどの「1億人」も掛け声だけでは心もとない話である。

▼肝心なのは、では何をやるかだ。たしかに出産や子育て支援のメニューは多々ならぶ。けれど、ならば安心して子をつくろう、そして2人目も、というほどの政策はどこにあろう。そもそも結婚や家族のかたちだってもっと柔軟に考えていいのだが、そういう議論になれば日本の美風や伝統を損ねるなという声が噴出する。

▼戦中の「産めよ殖やせよ」は空振りに終わったが、皮肉にも出生数は戦後すぐに急増、ベビーブームが訪れた。昭和35年の人口は「一億ヲ目標トス」にもう一歩、実際に7年後にはそれを達成してしまう。目標をぶち上げるのもいいけれど、しなやかで、明日への希望に満ちた社会こそ子どもを増やすこと請け合いである。
50年後でも人口1億人――。政府が今月末にまとめる「骨太の方針」にこんな目標が盛り込まれるという。「1億」という数字には  :日本経済新聞











[因]
50年後でも人口一億人という骨太方針の目標

[果]
明日への希望に満ちた社会こそ子供を増やすこと請け合いである。

<編集過程>
50年後でも人口1億人という目標達成には、明日への希望に満ちた社会こそ子供を増やすこと請け合いである。
50年後でも人口1億人という目標達成には、明日への希望に満ちた社会で子供を増やしていくべきだ。
50年後でも人口1億人の目標達成は、明日への希望に満ちた社会で子供を増やすことが有効だ。
50年後でも人口1億人目標達成は、明日への希望に満ちた社会で子供を増やす事が有効だ。

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