サマータイム制導入の是非は、五輪だけを口実にせず、しっかり議論し決定すべきだ。
2014/10/30付
真夏の朝7時はもう暑いが、すこし涼しくする簡単にしてとっておきの方法がある。時計の針をちょいと進め、いまの5時を7時にしてしまえばいい――というわけで、東京五輪組織委員会会長の森喜朗元首相がサマータイム(夏時間)を導入するよう提唱したそうだ。
▼6年後の五輪は7月下旬から8月上旬にかけての17日間。ニュースに天気予報に「酷暑」の二文字「熱中症」の三文字があふれる時期である。「マラソンをしたら倒れる人がいっぱいいるんじゃないか」という森さんの言を杞憂(きゆう)とは決めつけられない。選手も大変だが沿道で応援する市民の方がむしろ危ないかもしれない。
▼だから森提案をくさしはしないが、気になるのが「東京五輪に向けて」の発想である。夏に時計を進めるサマータイムは日本でも占領下の一時期採用された。その後は何度話題になっても見送られている。省エネ効果を訴える声あれば睡眠への悪影響を懸念する声がある、という具合に侃々諤々(かんかんがくがく)、まとまらなかったからだ。
▼そんな経緯を吹っ飛ばした「五輪に向けて」である。あれも五輪に向けこれも五輪に向け。反論を押しのけて進むエンジンに五輪ほど都合のいい旗印はないのだろう。サマータイムは人の生活にかかわる。是非はきちんと議論しなければならない。マラソンは早朝だろうとナイターだろうと、しっかり応援すればいい話だ。
真夏の朝7時はもう暑いが、すこし涼しくする簡単にしてとっておきの方法がある。時計の針をちょいと進め、いまの5時を7時にし :日本経済新聞
[因]
夏季のサマータイム制導入の是非
[果]
五輪を口実にせずしっかり議論すべき
<編集過程>
夏季のサマータイム制導入の是非は、五輪を口実にせずしっかり議論すべきだ
夏季のサマータイム制導入の是非は、都合よく五輪を口実にせずしっかり議論すべきだ
サマータイム制導入の是非は、五輪だけを口実にせず、生活に基づきしっかり議論すべきだ
サマータイム制導入の是非は、五輪だけを口実にせず、しっかり議論し決定すべきだ。
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