2014年4月24日木曜日

2014-04-24

人災の教訓を生かす道は長く、歳月を重ねても忘れるなと海底のセウォル号は発している。

2014/4/24付

 韓国語というとハングル文字の印象が強いけれど、もともとは漢字を使っていた。語彙の6~7割が漢語由来とされ、それを韓国式に音読みしてハングルで書いているわけだ。たとえば食堂はシクタン、料理はヨリ。耳にすれば戸惑うが、そこには漢字がひそんでいる。

▼珍島沖で沈没事故を起こしたセウォル号のセウォルも、漢字だと「歳月」である。日本でもよく使う言葉だが、韓国ではもっとなじみが深いらしい。演歌の歌詞にも、過ぎた歳月を忘れて――などと頻繁に登場する。そんな親しみある名をいただき、多くの修学旅行生を乗せた旅客船の、なんというむごい最期だったろう。

▼発生から1週間たったというのに、捜索や救助ははかどらない。そのいらだちもあってか韓国の人々のあいだには、惨事を招いた社会のひずみを問う声が高まっているという。安全を顧みぬ効率至上主義、真っ先に逃げ出した船長が物語る職業倫理の崩壊……。失意はあまりに深く、さまざまな不信が渦巻いているようだ。

▼こういう痛恨事は、しかし、なにも韓国だけの話ではない。安全、安心が売り物の日本でも人災は数知れず、3年前にはあの原発災害が起きたばかりだ。そのたびに来し方を振り返り、教訓を糧にしようとするのだが道は長い。どんなに歳月を重ねても失敗を忘れるなと、海底のセウォル号は信号を発しているに違いない。
韓国語というとハングル文字の印象が強いけれど、もともとは漢字を使っていた。語彙の6~7割が漢語由来とされ、それを韓国式に  :日本経済新聞











[因]
痛恨事の教訓を糧にするには道のりは長く、

[果]
どんなに歳月を重ねても失敗を忘れるなと海底のセウォル号は信号を発しているに違いない。

<編集過程>
痛恨事の教訓を糧にするには道のりは長く、どんなに歳月を重ねても失敗を忘れるなと海底のセウォル号は信号を発しているに違いない。
痛恨事の教訓を生かす道のりは長く、どんなに歳月を重ねても失敗を忘れるなと海底のセウォル号は信号を発しているに違いない。
痛恨事の教訓を生かす道のりは長く、歳月を重ねても失敗を忘れるなと海底のセウォル号は信号を発しているに違いない。
痛恨事の教訓を生かす道のりは長く、歳月を重ねても忘れるなと海底のセウォル号は発しているに違いない。
痛恨事の教訓を生かす道のりは長く、歳月を重ねても忘れるなと海底のセウォル号は発している。
痛恨事の教訓を生かす道のりは長く、歳月を経ても忘れるなと海底のセウォル号は発している。
人災の教訓を生かす道は長く、歳月を重ねても忘れるなと海底のセウォル号は発している。

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