ミシュランや食べログの料理の評価にはほどほどに付き合い、料理を堪能しよう。
2014/12/5付
花のお江戸の人々は外食が大好きだった。屋台のすしや天ぷらをつまんだり、そばをすすったり、うなぎの蒲焼(かばや)きや豆腐料理の店にも足を運んだようだ。だからグルメガイドも出版されていて、たとえば嘉永年間にはその名も「江戸名物酒飯手引草」なる本が出ている。
▼当時は相撲の番付になぞらえた料理店のランキングも人気だったという。それも高級料亭あり、うなぎ屋ありで、つまり昔からちまたの店の格付けをひどく気にするわれらである。そんな伝統ゆえか7年前に日本に上陸した「ミシュランガイド」も世に定着、ミシュラン掲載の店へ行ったのが自慢のおじさんもおられよう。
▼きょう発売の新しい東京版は、星なしだが5000円以下の良質店という区分けの店を大幅に増やしている。リストを眺めればラーメンに焼き鳥、おでん、とんかつと庶民的だ。こういう店が安くてうまいのは先刻承知だが、この本に載ったとなれば星なしもまた星の一種。ハクがついて気安く出向けなくなるかもしれぬ。
▼「食べログ」で何点か。どんな書き込みがあるのか。ミシュランには縁がないという人も、飲食店の評価をついネットなんぞでチェックしてしまいがちな昨今である。店に行く前になんだか腹ならぬ頭がいっぱい、情報に振り回されて料理の味はあまり覚えていない……。星にも点数にも、ほどほどに付き合うことである。
花のお江戸の人々は外食が大好きだった。屋台のすしや天ぷらをつまんだり、そばをすすったり、うなぎの蒲焼(かばや)きや豆腐料 :日本経済新聞
[因]
ミシュランや食べログの評価の情報には
[果]
評価ほどほどに付き合うことである
<編集過程>
ミシュランや食べログの評価の情報には、ほどほどに付き合うことである
ミシュランや食べログの料理の評価にはほどほどに付き合い、料理を堪能しよう。
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