2014年12月23日火曜日

2014-12-23

ハッカー集団によるソニーの機密情報漏洩事件から、日常に潜む危険性に脅威を感じる。

2014/12/23付

 出社して自分の机に着いたら、まず端末を立ち上げる。ほとんど意識することもない毎朝の習慣になっている人が、少なくないだろう。届いていたメールに目を通して、必要ならば返事を書いて送る。その日の予定をチェックし、時には調整する。いわば日常の一部だ。

▼11月24日朝、米カリフォルニア州のソニー・ピクチャーズエンタテインメント(SPE)本社に出勤してきた社員たちは、さぞ驚いたのではないか。立ち上げた端末の画面に「これは始まりにすぎない」との言葉。そして恐ろしい警告。SPEの内部情報はすべて手に入れた。要求に従わないなら機密情報を公開する……。

▼米メディアによると、ハッカー集団が盗み出した情報の量は、およそ100テラバイト。世界で最大級の図書館、米国議会図書館が収蔵する印刷物をすべて足し合わせて10テラバイトほどなので、想像を絶する規模だ。機微に触れるデータも多かったとか。社員の個人情報、幹部たちの悪口メール、未公開映画の映像や脚本、などなど。

▼厚かましくも「平和の守護者たち」を名のるハッカー集団は許しがたい。今更いうまでもない。ただ、かくも膨大な、外に漏れてはならない情報が盗まれたこと自体に、底冷えするような感覚を禁じ得ない。日常のかたわらに、実はブラックホールがぽっかりと口を開けているような。時代の一面というべきなのだろうか。
出社して自分の机に着いたら、まず端末を立ち上げる。ほとんど意識することもない毎朝の習慣になっている人が、少なくないだろう  :日本経済新聞











[因]
ハッカー集団によるソニーの情報漏洩事件

[果]
外に漏れてはならない情報が盗まれたこと自体に、底冷えするような感覚を禁じ得ない。

<編集過程>
ハッカー集団によるソニーの機密情報漏洩事件は、底冷えするような感覚を禁じ得ない。
ハッカー集団によるソニーの機密情報漏洩事件は、底冷えするような感覚を禁じ得ない。
ハッカー集団によるソニーの機密情報漏洩事件は、日常に潜む危険性に底冷えするような感覚を禁じ得ない。
ハッカー集団によるソニーの機密情報漏洩事件は、日常に潜む危険性に脅威を感じざるを得ない。
ハッカー集団によるソニーの機密情報漏洩事件から、日常に潜む危険性に脅威を感じる。

0 件のコメント:

コメントを投稿