2014年12月21日日曜日

2014-12-21

女性副社長の横暴で高まる大韓航空への反発はパロディー精神を発揮できる分まだ健全だ。

2014/12/21付

 韓国でマカデミアナッツの売り上げが急増しているそうだ。大韓航空の女性副社長が自社機で米国から帰国するさい、ナッツを袋入りのまま出されたことに逆上した事件の余波である。そのナッツがマカデミア、ということでにわかに世の好奇心がうずいているらしい。

▼ナッツが原因で機体を搭乗口に引き返させたからナッツリターン、その航空会社はナッツ航空、ナッツ航空を傘下に置く財閥令嬢のご当人はナッツ姫……とこの話題をめぐっては日本でも面白おかしい物言いがにぎやかだ。たくましい諧謔(かいぎゃく)の根っこには、親の七光で専横をきわめる者への古今東西共通のうっぷんがあろう。

▼もっともこんどの問題は、韓国ではお嬢様の横暴にあきれているだけでは済まなくなってきたようだ。副社長職などを退いた彼女だが検察の捜査を受け、会社も運航停止処分か課徴金を科されそうだという。財閥への反発も一段と高まっていて、かの父親が組織委員長を務める2018年冬季五輪にも影響が及びかねない。

▼小さな木の実がなんとも大きな騒ぎを引き起こしたわけだが、それでもメディアが怒り、人々がパロディー精神を発揮し、面白がってナッツを買いに走るなどというのはまだ健全な社会ではある。思えば北緯38度線の向こう、3代目の統べる国では闇から闇へのナッツリターン事件がきっとたくさん起きていることだろう。
韓国でマカデミアナッツの売り上げが急増しているそうだ。大韓航空の女性副社長が自社機で米国から帰国するさい、ナッツを袋入り  :日本経済新聞











[因]
高まる大韓航空への反発

[果]
3代目の統べる国では闇から闇へのナッツリターン事件がきっとたくさん起きていることだろう。

<編集過程>
女性副社長の横暴で高まる大韓航空への反発は、人々がパロディー精神を発揮できだけまだ健全だ。
女性副社長の横暴で高まる大韓航空への反発は、パロディー精神を発揮できる分まだ健全だ。
女性副社長の横暴で高まる大韓航空への反発はパロディー精神を発揮できる分まだ健全だ。


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