2014年12月24日水曜日

2014-12-24

富裕層の国際累進課税を唱え格差是正を訴える「21世紀の資本」は、話題の本だ。

2014/12/24付

 「何がクリスマスおめでとうだ!」と老人は言ってのける。「何の権利があってお前がめでたがるのかってことよ。貧乏人のくせに」。ディケンズの名作「クリスマス・キャロル」に登場する、強欲を絵に描いたような商人スクルージの悪たれ口である(村岡花子訳)。

▼そんな老人だがイブの夜にかつての相棒の亡霊に出会い、翌日から3人の幽霊によってさまざまなものを見せられた。幼いころの自分、クリスマスを祝う貧しい人々の助け合い、それを冷笑してきた自らの末路……。子ども時代にこの小説を読み、スクルージが改心する場面に胸がいっぱいになった人は少なくないだろう。

▼ディケンズがこれを書いたのは1843年、産業革命期だ。当時の英国社会の格差の広がりが背景にあるといわれる。以後170年余を経たが、資本主義と格差をめぐる問題は現代人を悩ませて議論が尽きない。トマ・ピケティ氏の大著「21世紀の資本」が世界的なブームになっているのも、その焦慮の表れかもしれない。

▼格差のメカニズムに迫り、富裕層への国際累進課税を唱えるこの本は批判も含めて話題の的だ。5500円もの邦訳本が書店に平積みという光景はまれだろう。さて「クリスマス・キャロル」では、かの老人は心を入れかえ雇い人の給料を上げる。そんな物語を思いつつ、刺激的な「21世紀――」のページをめくってみる。
「何がクリスマスおめでとうだ!」と老人は言ってのける。「何の権利があってお前がめでたがるのかってことよ。貧乏人のくせに」  :日本経済新聞











[因]
資本主義と格差をめぐる問題は現代人を悩ませて議論が尽きない

[果]
トマ・ピケティ氏の大著「21世紀の資本」富裕層への国際累進課税を唱えるこの本は批判も含めて話題の的だ。

<編集過程>
現代人を悩ませる資本主義と格差をめぐり「21世紀の資本」富裕層への国際累進課税を唱えるこの本は批判も含めて話題の的だ。
資本主義と格差の仕組みに迫る21世紀の資本は、富裕層への国際累進課税を唱えるこの本は批判も含めて話題の的だ。
資本主義と格差の仕組みに迫る21世紀の資本は、富裕層への国際累進課税を唱える話題の本だ。
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富裕層の国際累進課税を唱える「21世紀の資本」は、話題の本だ。
富裕層の国際累進課税を唱え格差是正を訴える「21世紀の資本」は、話題の本だ。

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