2014年3月27日木曜日

2014-03-27

日韓が無沙汰にならぬよう頻繁に会談し、東アジアの平和と安定への足並みを揃えて欲しい。

2014/3/27付

 「レ・ミゼラブル」で知られるフランスの作家ビクトル・ユゴーが言っている。「外交官は、自分の本心を漏らす以外のすべての手練を駆使する」。とはいえ、現実には心の中を隠しきれないということだろう。3人並ぶ記者会見の映像に日韓関係のいまが映っていた。

▼オバマ米大統領を真ん中に安倍首相と朴槿恵(パク・クネ)韓国大統領。気まずくなって久しいお隣同士の間柄に気をもむ仲人が尻をたたいての顔合わせである。安倍首相の韓国語の挨拶や笑顔には人工甘味料の舌触りがあったし、朴大統領の硬い表情からは苦みと渋みがしみ出ている。ぎこちなさは覆うべくもなかった。

▼それでもやっと踏み出した一歩だ。無沙汰が高じて人を訪ねづらくなることを「敷居が鴨居(かもい)になる」というが、そうなる前にぜひ互いの敷居をまたぐ必要があろう。今回の会談に合わせるように北朝鮮が日本海に向けミサイルを発射した。相変わらずの無礼もまた、日韓が角突きあわせている間のないことを教えてくれる。

▼ベルリンの壁が倒れ世界が激動のなかにあったころ、ミッテラン仏大統領は「馬たちが同じスピードで走らなかったら、馬車は事故を起こします」とブッシュ米大統領(父)に説いたそうだ。会見に並んだ馬ならぬ3人の引く馬車には、東アジアの平和と安定という傷つきやすい客が乗っている。事故を起こされては困る。
「レ・ミゼラブル」で知られるフランスの作家ビクトル・ユゴーが言っている。「外交官は、自分の本心を漏らす以外のすべての手練  :日本経済新聞











[因]
日韓が角を突き合わせている間がない

[果]
東アジアの平和と安定に向け足並みを揃えて欲しい

<編集過程>
日韓とが無沙汰にならぬよう頻繁に会談をし、東アジアの平和と安定に向け足並みを揃えて欲しい。
日韓が無沙汰にならぬよう頻繁に会談し、東アジアの平和と安定への足並みを揃えて欲しい。


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